X Window System Version 11 — 1987 年に MIT で開発された、Linux / Unix の伝統的なディスプレイサーバープロトコル。30 年以上の歴史を持ち、近年は Wayland への置き換えが進んでいるが、互換性のため XWayland として残り続ける。
アーキテクチャの特徴
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| クライアント・サーバー分離 | アプリ(クライアント)が X サーバーに描画要求を送る |
| ネットワーク透過 | リモートマシンの X アプリをローカルに表示できる(SSH X11 forwarding 等) |
| 全クライアント可視 | あるアプリが他のアプリのウィンドウ内容を読める(Wayland では不可) |
| 拡張機能の積み重ね | 30 年で複雑化し保守困難に |
XWayland — Wayland 環境での互換層
Wayland セッション内でも X11 アプリを動かすため、XWayland という X サーバー実装が標準で組み込まれている。
[X11 アプリ] → [XWayland(X サーバー実装)] → [Wayland コンポジタ] → 画面
これにより Wayland 移行後も既存の X11 専用アプリが引き続き利用できる。
業務利用での意義
- NVIDIA GPU + Chrome の Wayland 描画トラブルを回避するため、Chrome を
--ozone-platform=x11で起動して XWayland 経由にする運用が有効 - リモートで GUI を表示したい場合、X11 forwarding(SSH
-Xオプション)が引き続き使える - 古い CAD / 計測機器ソフトなど、Wayland 未対応のレガシーアプリは XWayland で動かす
関連用語
- Wayland — X11 の後継プロトコル
- Linux — X11 が動く OS
- KDE Plasma — X11 / Wayland 両対応のデスクトップ環境