Google が提供する Web ページパフォーマンス計測ツール。モバイル / デスクトップ別に 4 カテゴリを 0〜100 点で評価し、Core Web Vitals を含む具体的な改善提案を示す。
概要
PageSpeed Insights(PSI)は、URL を入力するだけでそのページのユーザー体験品質を定量評価できる Google の無料ツール。内部的には Lighthouse を実行しており、コマンドラインでも同等の計測ができる。
Google 検索のランキング要因にも Core Web Vitals が含まれているため、SEO とユーザー体験の両方の観点で重要な指標になっている。
4 つの評価カテゴリ
| カテゴリ | 内容 |
|---|---|
| Performance | 読み込み速度・Core Web Vitals(LCP / INP / CLS)・ブロッキングリソース等を総合評価 |
| Accessibility | alt 属性・ARIA 属性・コントラスト比などアクセシビリティ |
| Best Practices | HTTPS・セキュリティ・非推奨 API・エラーログ等の Web 実装ベストプラクティス |
| SEO | meta description・canonical・構造化データ・モバイル対応・クローラブル性等 |
各カテゴリは 0〜100 点でスコア化され、90 以上が「Good(緑)」、50〜89 が「Needs Improvement(黄)」、0〜49 が「Poor(赤)」。
Core Web Vitals(中核指標)
Performance カテゴリの中核を成す 3 指標。2024 年に FID が INP に置き換えられた。
| 指標 | フル名 | 目安(Good) | 意味 |
|---|---|---|---|
| LCP | Largest Contentful Paint | 2.5 秒以下 | 最大要素の描画完了までの時間 |
| INP | Interaction to Next Paint | 200 ms 以下 | ユーザー操作に対する画面更新までの応答時間 |
| CLS | Cumulative Layout Shift | 0.1 以下 | 予期しないレイアウトシフトの累積スコア |
使い方
- PageSpeed Insights にアクセス
- 計測したい URL を入力 → 分析
- モバイル / デスクトップ別にスコアと改善提案が表示される
- 問題のある項目をクリックすると該当リソース・該当コードが特定される
スコアを高く保つ主なアプローチ
- 静的サイト化: 動的生成を減らし HTML/CSS/JS を事前ビルド(Astro、Next.js SSG 等)
- CDN キャッシュ: CloudFront / Cloudflare で世界中のエッジから配信
- 画像最適化: WebP / AVIF 化、
loading="lazy"、srcsetによる解像度別配信 - フォント最適化:
font-display: swap、preload、サブセット化 - JS 最小化: 不要なライブラリ削除、Tree Shaking、Code Splitting
- HTTP/2・HTTP/3: マルチプレクシングで並列リクエスト効率化
- Brotli 圧縮: テキストリソースの配信サイズを削減
CTS での実績
CTS のコーポレートサイト(www.cts-g.com)は Astro + S3 + CloudFront + WAF の構成で、PageSpeed Insights デスクトップで 4 カテゴリすべて 100 点 を達成している。詳細はWeb サイト構築の技術選定ガイドの「AWS ホスティング」章を参照。
関連用語
- Lighthouse — PSI の内部エンジン、ローカル / CI 実行向け OSS
- Astro — 静的サイトジェネレーター、PageSpeed Insights 高スコアに貢献
- Adobe Firefly — 画像生成 AI、webp 化と組み合わせて LCP 改善
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